世界1美しい女性ビビアン・リー

“世界一美しい女性” と呼ばれ、大胆な私生活でも知られる大女優、ヴィヴィアン・リー
気性の激しさと躁うつ病等の精神障害を持っていたとされる彼女の人生を一言で説明するならば、山あり谷ありの人生であろう。英国の裕福な家庭で生まれたヴィヴィアンは、6歳でロンドンの修道院付属の寄宿学校に入学した。彼女は優等生かつ、周囲のあこがれの的であった。しかし、この時既に規律を守りつつも自身の理想を情熱的に追いかける、この不思議な二面性がヴィヴィアンの心を形作っていた。
無論、彼女のような活発な女性が家庭に収まる訳もなく、結婚したあとも多くの恋愛をし、スターダムを駆け上がって行った。そして、アカデミー主演女優賞を獲得した際が人生の絶頂期と言える。25歳頃から躁うつ病に苦しめられ、感情を爆発させることが多くなってしまったヴィヴィアン、その後流産を経験したことも加わり、精神的に追い詰められて行く。しかし、精神的不安定を抱えながらも、彼女は一貫してトップ女優であり続けた。彼女が53歳で亡くなった際、額には電気ショック治療の痕が見つかったという。波乱に満ち満ちた生涯、天から与えられたものが大きかった人の苦しみについて、沈思黙考させられる。