怒りから光へ

 喜怒哀楽というが、人間が神から与えられた感情は実に様々なものがある。両親が非常に人間味あふれるキャラクターだったので、時に喜び、時に怒り、時に悲しみ、時に調子に乗り、時に失敗するといった、にぎやかな環境で育った。

 結婚し、子供がまだ小さかったころ「parenting =親行」というアメリカで当時良く受講されていた、子育てセミナーを受講した。その時「怒り」についての解説が非常に興味深く、記憶に残っている。「親が子供に対して怒る時」その分析にあって、子供に対する期待や、良い方向に子供を導きたいという愛情があるからこそ、それを裏切る様な行動をしたときに「怒りの感情が」起こるのである。何をしようと関心が無いのよりはるかに良い、しかし感情的になり、暴力にまで発展するのはプラスではないし、効果も無いという分析である。

 さて、コロナウィルス感染症の発生の影響で、多くの人の仕事が無くなり、収入が減り、感染のリスクから人に簡単に会う事も出来なくなり、仕事や学業の将来も見通し難い状況になった。
今まであった事が無くなり、ウィルスによる自分に対する攻撃を感じてしまうような環境の中で、怒りを感じたり、自分の力ではどうしようも無い世の中の変化で、現実に失望したり、ストレスを感じている人が大半では無いのだろうか?

 しかし、今の現状は、自分の力では変える事は難しい。
物事には、必ずマイナスだけではなく、プラス面がある。今出来る事や、今有利に働く事も存在しているはずである。
仕事はコロナ前より効率化した、以前より時間ではなく仕事に対する報酬の方向に変わる方向で動いている、飲み会やお付き合い等、本質的に必要のない事は減り、オンラインで情報交換する様にに変化した。交通時間や様々な省エネの為空いた時間を資格や技能を上達させる為に使う事もできる、またコロナ後を視野に副業の準備を始めるのに良い時期なのかも知れない。変化や試練は、より賢くなる為の訓練かも知れない。

昨夜、「アンガーコントロール」というセミナーで「怒り」の感情を分析し、その感情をコントロール、DV等の予防に努める団体の紹介をテレビで見る機会があった。何故「怒り」の感情が生まれるかについての分析にあって、前述の「parenting =親行」で学んだ事と繋がった。向上心、期待や希望は持っていなければ、進歩しない、しかし、今の様に変化の激しい中にあって、柔軟に変化に対応をするのは、かなり難しい、セミナーを受講したり、「怒り」について書籍を読んで、自分の感情を分析する事も役に立つと思う。また、いかに効果的に子供をリードする為に、コーチングの知識を得る事もプラスになると思う。
 
最後に、私の人生で真剣に「怒って」くれたのはおそらく親だけだったと思う。完璧な人間が存在しえない様に、私の両親も人間的な性質ゆえ、感情的になる失敗も勿論あった。しかし、子供の事を心配する愛情があったことは、自分が子供を育てた今になれば良く理解する事が出来る。

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