コナン・ドイルとシャーロック・ホームズ

幼少期のドイルは、図書館から貸し出し制限を設けられるほどの本の虫であった一方、相当の問題児でもあった。彼の記憶力と集中力は抜群であり、犯罪に関しての知識は百科事典並みの知識をゆうしていた。作家になってからの彼は自らに厳しいスケジュールを貸し、仕事に専念した。このような過剰な記憶力のと常同性はASDの傾向があったとされている。
天才的な作家には発達障害の傾向が見られるケースが多くある。英国の作家コナンドイルは『シャーロック・ホームズ』の作者として知られているが、彼もASDの傾向が強かったとされている。しかも、稀有なことに彼の被創造物であるシャーロック・ホームズというキャラクターにもASDの行動パターンが見受けられる。精神科医で彼の伝記を記したフィッツラルド氏によれば、ドイルは対人関係が得意とは言えず、しばしば癇癪を起こしたり、すぐに攻撃的になったりする癖があった。また、周囲の人間に無頓着で妻が肺結核でなくなるまで、病気の悪化に気づかなかったと言われる。